擁心流ようしんりゅう)” の例文
虚静きょせいを要とし物にふれ動かず——とある擁心流ようしんりゅうは拳のやわらと知るや、容易ならぬ相手とみたものか、小蛇のようにからんでくる指にじっと手を預けたまま、がらりと態度をあらためて
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
冬夜の炉辺ろへんに夏の宵のやりに幼少から父祖古老に打ちこまれた反徳川の思念が身に染み、学は和漢に剣は自源じげん擁心流ようしんりゅう拳法けんぽう、わけても甲陽流軍学にそれぞれ秘法をきわめた才胆をもちながら
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)