“摺針峠”の読み方と例文
読み方割合
すりばりとうげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに犬上郡へ入って、摺針峠すりばりとうげから不破にわたる山々の重畳ちょうじょうをまえにしていた主上、法皇、女院らの輿こしと輿廻りの人々は
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて渋いところでまんどころのお茶を一ぷくいただき、お茶うけには甘いところで摺針峠すりばりとうげのあんもち、多賀の糸切餅、草津のうばもち、これらをばお茶うけとしてよばれ候上は、右と左の分け使い
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それが山奥の伊勢ざかいまで聞えて、はやくも美濃近江の要路、摺針峠すりばりとうげから番場へかけ、こんな結集をみせたのは、どうもただの烏合うごうしゅうにしては出来すぎている。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)