“摺染”の読み方と例文
読み方割合
すりぞめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまり実際に摺染すりぞめせずに薫染するような気持と解するのである。また、榛は新撰字鏡しんせんじきょうに、叢生曰榛とあるから、灌木の藪をいうことで、それならばやはり黄葉もみじの心持である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「思ふ子が衣摺らむに匂ひこせ島の榛原秋立たずとも」(巻十・一九六五)等の、衣摺るは、萩花の摺染すりぞめならば直ぐに出来るが、ハンの実を煎じて黒染にするのならば、さう簡単には出来ない。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)