搗臼つきうす)” の例文
その蓋は大切にしておいて蓋の下の柔い処即ち蛇の目の中身だけホジクリ出すと楽に出ます。つまり搗臼つきうすの穴のようになるのです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その臼には大小の種類があって、米麦でいうならば粡搗あらづきから精白を経て、是を粉にしてしまうまで、以前はことごとく搗臼つきうすの作業であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
さるやかにが出て来たりまたくりのいがや搗臼つきうすのようなものまでも出て来るが、それらは実はみんなやはりそういう仮面をかぶった人間の役者の仮装であって
さるかに合戦と桃太郎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
普通に「がら」と呼ぶ地面へはめこんだ石の搗臼つきうす、是も『続猿蓑ぞくさるみの』には
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)