揺曳たなびい)” の例文
旧字:搖曳
煙草の煙が、未来の影を朦朧もうろうめ尽すまで濃く揺曳たなびいた時、宗近君の頑丈がんじょうな姿が、すべての想像を払って、現実界にあらわれた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)