揚梅あげうめ)” の例文
剣璽けんじ(剣と鏡と天子の印)は、一条ノ右中将実益さねます揚梅あげうめノ右少将資持すけもちらがささげて、御使みつかいにたち、沿道には、折ふし入京していた近江の佐々木道誉どうよの兵が、例の、派手やかな軍装で立ちならんだ。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)