推進機スクリュウ)” の例文
今サッキ話しかけた推進機スクリュウの一件を、モウ一度印度インド洋でし返した時なんぞは、今思い出してもゾッとする目に会ったね。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
船に乗る時には十分に機械を調べて受取ったつもりだったが、推進機スクリュウまでブンなぐっていなかったのが運の尽きだった。尤も瀬戸内せとうちだから助かったもんだ。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
忰の友太郎がグイグイ綱を手繰たぐって船を近寄せると、推進機スクリュウ飛沫しぶきの中から吾輩を振り仰いで怒鳴った。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「しましたよ。推進機スクリュウ切端きっぱしまで鉄槌ハマでぶん殴ってみましたよ。それがどうかしたんですか」
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかもタッタそれだけの手加減で、汽鑵ボイラー圧力プレスがグングンせり上って、圧力計ゲージの針がギリギリ一パイのところまで逆立ちしてしまった。同時に推進機スクリュウの廻転がブルンブルン高まる。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)