あせ)” の例文
とばかりありて、身を横さまに、格子戸にハタとあたりて、うめきつつ、片足踏出でてあせれる染をば、追い来し者ありて引捉ひっとらえ、恐しき声にて叱りたるが、引摺ひきずりて内にりぬ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とあきらめたやうにつたが、また其處そこどころではささうな、こゑあせつて
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)