捻纏ねんてん)” の例文
こどもを山にかずける度びに翁の腹にできたはらわたの捻纏ねんてんは、だんだん溜って翁の腹をになの貝の形に張り膨らめた。それに腹の皮を引攣ひきつられ翁はいつも胸から上をえびづるのようにたわめて歩いた。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)