“指示(ゆびさ)” の例文
何だか大根畠から首をもたげて指示(ゆびさ)しをするようだけれど、このお話に一寸(ちょっと)要があるので、頬被(ほおかむり)をはずして申しておく。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
指示(ゆびさ)す方を見ると、子爵邸の中から、塀を乗越(のりこ)えて出てきた怪しの人影! しばらく四辺(あたり)を見まわしていたが、やがてひらりと通りへ跳びおりた。
黒襟飾組の魔手 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
指示(ゆびさ)させるより他に方法はないのでしょうか……先生みたような偉い方が二人も掛り切っておられながら……
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
うしろから這入って来た私を指示(ゆびさ)されまして、サッサと離家(はなれ)の方へ行かれました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
敦夫の指示(ゆびさ)した処を見ると、一頭の巨(おお)きな、犬のような獣が死んでいた。
殺生谷の鬼火 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)