“指尺”の読み方と例文
読み方割合
さしがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万次郎は年も若いし、腹のしっかりした悪党というのでもありませんが、つまりは慾に引っかかって、重兵衛の指尺さしがね通りに働くことになったんです。
半七捕物帳:50 正雪の絵馬 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「そんなものは、引き裂いちまいたまえ! そんなもの、大体君がビクビクしてるからいけないんだ! 万事は横浜へ帰ってから聞いてやるとそう言いたまえ」船長はまるでチーフメーツが指尺さしがねででもあるように頭から足までを
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
「そうすると、山城屋へ因縁いんねんを付けさせたのも、みんな女房の指尺さしがねなんですね」と、私は云った。
半七捕物帳:13 弁天娘 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)