持矢倉もちやぐら)” の例文
この砲から六貫七百二十目の玉を四十五度以上の仰角で打ちだせば、持矢倉もちやぐら(最大射程)は二町半がせいぜい。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
玉が出ぬとは、なにによってせんじつけた。玉割はどうだろうと、持矢倉もちやぐらはかって射ちあげるくらい、なにほどのことがあろうか。貴様が否なら、伜の喜三郎にやらせる。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)