「一昨日この爬虫館の前で拾得したので僕が事務所へ届けて置いた万年筆ね、あれは先刻警官の方が調べられて、園長さんのものだと判ったそうですよ」
一同はこの可愛い「手がかり」の拾得に、いまさらのように新しい涙の微笑を禁じ得なかった。
“拾得”の意味
“拾得”の解説
拾得(じっとく、生没年不詳)は、中国唐代に台州にある天台山の国清寺にいたとされる伝説的な風狂僧。豊干禅師に拾われて仕事を得たのが、名前の由来とされる。寒山と拾得は仲が良く、いつも子供のように遊び回っていた。その様子があまりに風変わりだったため、後世の人によって特別視され、寒山は文殊菩薩、拾得は普賢菩薩の化身とする説が生まれた。
寒山と共に有髪の姿で禅画の画題とされる。巻物を持った姿で描かれる寒山に対して、拾得は箒を持った姿で表現される。
寒山寺#寒山拾得
(出典:Wikipedia)
寒山と共に有髪の姿で禅画の画題とされる。巻物を持った姿で描かれる寒山に対して、拾得は箒を持った姿で表現される。
寒山寺#寒山拾得
(出典:Wikipedia)