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抽筐
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ひきだし
ふりがな文庫
“
抽筐
(
ひきだし
)” の例文
岸本は節子を呼んで、
箪笥
(
たんす
)
の
抽筐
(
ひきだし
)
を引出して見せた。園子の形見としてその日まで大切に
蔵
(
しま
)
って置いた
一重
(
ひとかさ
)
ねの晴着と厚い帯とが、そこに残っていた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「子供がいろいろお世話に成りました」それを岸本が言って、下座敷に置いてある箪笥の
抽筐
(
ひきだし
)
の底から園子の残したものを節子姉妹に分けてくれたこともあった。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
異郷の旅の心を慰めるために、岸本は自分の部屋にある
箪笥
(
たんす
)
の前に行った。箪笥とは言っても、鏡を張った開き戸のある
置戸棚
(
おきとだな
)
に近い。その
抽筐
(
ひきだし
)
の中から国の方の親戚や友人の写真を取出した。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
抽
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
筐
漢検1級
部首:⽵
12画
“抽”で始まる語句
抽斗
抽
抽出
抽匣
抽籤
抽象的
抽箱
抽象派
抽取
抽出法