よそお)” の例文
「汝ら武士によそおってはおれど、大奥に仕うる女ばらと見たれば、先夜はわざと峰打ちにして生命ばかりは助けたれど、今宵は一人も遁がさぬぞよ」
紅白縮緬組 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それに驚いたか人影は、急にバラバラと四方へ散り、後に残ったのは女ばかり、これも踊り子の一人と見えて、上流の姫君のよそおい姿、長い垂れ髪の乱れているのは、格闘をした証拠であろう。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)