扮装きつけ)” の例文
旧字:扮裝
ひょろ松がさきに立って楽屋口から頭取の座に入って行くと、ちょうど三番目の『雨夜蓑笠あまよのみのがさ』の幕がおりたところで、三津五郎が芸者美代吉の扮装きつけで舞台から帰って来た。
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ことに舞台面の装置、背景、光線の使用とううまく出来て居るし、役者の扮装きつけも、はじめの幕から義士が討入の晩の装束をして居たり、左袵ひだりまへに着て居たりする間違まちがひは多いにしても
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)