手鳶てとび)” の例文
くるわの火消しがまっさきに駈けあがったが、その一人は左の肩を切られて転げ落ちた。つづいて上がろうとした一人も、手鳶てとびを柄から斜めに切られて、余った切っ先きで小手こてを傷つけられた。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)