“我空”の読み方と例文
読み方割合
がくう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗教において「大我」と云い「超我」と云い、「没我」と云い「忘我ぼうが」と云い、また「我空がくう」と云う。すべてこの理想を追う種々なる言い現しである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
我空がくう」は仏説であった。亡我の境こそは浄土である。器に見らるる没我ぼつがは、救われているしるしである。救われたる器、それをこそ美しき作と呼ぶのである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
信仰に活くる者は体験したであろう、いかなる意味で宗祖たちが、厚く「我空がくう」を説き「無念むねん」を説いたかを。我執がしゅう有想うそうとは信仰にとっての二つの敵であった。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)