成吉思汗ジンギスカン)” の例文
参謀二 あれこそは、成吉思汗ジンギスカンの配下にその人ありと聞えた、砂漠の四匹の猛犬、哲別ジェベ木華里ムカリ忽必来クビライ速不台スブタイの四天王にござります。
之を纏めたならば『成吉思汗ジンギスカン實録』以上の大部の書物が出來る。追々は『別録』とか『餘録』とか名づけて、世に公にする積りであるといはれた。
那珂先生を憶う (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
見給え、源義経は成吉思汗ジンギスカンとなったのである。成吉思汗は欧州を侵略し、西班牙に至ってその消息を失うたのである。
風博士 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
成吉思汗ジンギスカンが、甘粛かんしゅく省のトルメカイで死んだというのみで、その後彼の墓がいずこか分らないのも、おそらく此処ここへ運ばれたのではないかといっている。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
また満洲帝国は武装して立ち、勇敢な蒙古もうこ民族は、「われ等のからだには成吉思汗ジンギスカンの血が流れているのだッ。」と叫んで、ゴビの沙漠さばくの中で、赤軍の騎兵集団を監視している。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
だが、おれも蒙古の武士、古い恋を根に持って、大軍を率いて攻め来った成吉思汗ジンギスカンに、おめおめこの城を渡されようか。
先生のドイツ語の學習を思ひ立たれたのは、例の『成吉思汗ジンギスカン實録』の譯述に着手せられてからの事である。
那珂先生を憶う (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
いや、箔の剥げた成吉思汗ジンギスカンだ。小さな男だ、けちな男だ! おれはあいつの面へ、この罵りを浴びせながら、笑って死にたいのだよ、はっはっは。
是等の書が先生の手によつて、十分校訂されて出版せられたならば、學界を裨益すること、決して『成吉思汗ジンギスカン實録』に劣らぬであらうに、返す返すも殘念なことである。
那珂先生を憶う (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
例へば成吉思汗ジンギスカンが西域を征伐したとか、速不台スブタイ哲別チエベらがロシアの方を征伐したとか、或はそれから十年餘り經つてから成吉思汗の孫に當る拔都バツがロシアからハンガリー
元時代の蒙古人 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)