“愛猫”の読み方と例文
読み方割合
あいびょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その散薬の包み袋が人間のと全く同じであるが、名前の所には吉村氏よしむらし愛猫あいびょうとしてその下に活字で「号」の字があった。おそらく「三毛号」とするところを略したのだろう。
子猫 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
私の愛猫あいびょうフク子もまたこの足に迷って死んだ。或夜、裏長屋から一本の蛸の足を盗んで帰る途中、長屋の井戸の屋根が腐っていたため、踏みずして落ち込んでしまった。その時彼女は臨月だった。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)