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想出
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おもひだ
ふりがな文庫
“
想出
(
おもひだ
)” の例文
僕は父の歿した時、
民顕
(
ミユンヘン
)
の
仮寓
(
かぐう
)
にあつてこのことを
想出
(
おもひだ
)
して、その時の父の顔容を出来るだけおもひ浮べて見ようと努めたことがあつた。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
けれども、ニナール姫は、お父様が、さきに言つたことを
想出
(
おもひだ
)
してゐたので、むりにジウラ王子をひきずるやうにして、黒いラマ塔のところへつれて行つたのでした。
ラマ塔の秘密
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
私
(
わたし
)
はふと
妙
(
めう
)
なことを
想出
(
おもひだ
)
した。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
ア
想出
(
おもひだ
)
した、
女房
(
にようばう
)
も
宜
(
よろ
)
しく。
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
僕もそろそろ初老期へ近づいて来た。南
独逸
(
ドイツ
)
の客舎で父の死報に接した時も僕は
忽然
(
こつぜん
)
として漆瘡のことを
想出
(
おもひだ
)
し、床のなかで前膊の内面を凝視したけれども形はすでになくなつてゐた。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
想
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“想出”で始まる語句
想出話