惰勢だせい)” の例文
と坂の勾配こうばいに、惰勢だせいのついた行き足を止めて、ふりかえるや、その真眉間まみけん
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、すぐよしてしまうのは、やはり惜しいような気がして、意志の力でというよりは、むしろ惰勢だせいで走りつづけていました。そのうちに、ふと眼にうつったのは一本の大きな立木でした。
青年の思索のために (新字新仮名) / 下村湖人(著)