情無すげな)” の例文
さりとて情無すげなく振り切りもなされずに、恋のしもべの狂うのをじらして遊ぶ、悪性しょうわるの姫君のように、気をいらだたせるお心が、私には怨めしいよりも、なつかしく、また慕わしいとは
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)