悲腸ひちょう)” の例文
ここへおちつかれてからの後醍醐は、しきりと歌をまれていた。それも秀歌しゅうかが多かった。自然、運命の極限が、人の悲腸ひちょう詩魂しこんを叫ばすのであろうか。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)