悪腥わるなまぐさ)” の例文
火を見ぬ塩魚の悪腥わるなまぐさい——まして山里の日増しものの塩鯖のくさりかかったような——やつたけのかわ包みで、力任せに眼とも云わず鼻とも云わず打たれるのだからこらえられた訳のものでは無い。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)