“恣意”の読み方と例文
読み方割合
しい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仮りにも主君の恣意しいがそれを強要したなぞとは、それは夢にも現われてならぬ想念であった。生れてはじめてくわをとった彼らであった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
しかし作家の人選の点になると、関東関係の政治権力の影響と、定家自身の歌人的地位からくる私情的人選の恣意しいとが、大分あらわれているようである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
畢竟ひっきょう説くものの恣意しいな附会に過ぎないが、上代人の思想でないことをそうである如く解釈する点は同一である。
日本精神について (新字新仮名) / 津田左右吉(著)