恐毛おぞけ)” の例文
放蕩費はうたうひを借りようとして居るのだが、誰もあんな無法者に金を貸して、抵当として家屋敷を押へた処が、跡で何んな苦情を持出さぬものでもないと、恐毛おぞけ振つて相手にぬので
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)