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恍惚境
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こうこつきょう
ふりがな文庫
“
恍惚境
(
こうこつきょう
)” の例文
覆面の見物たちは、はじめのうちは、一種の恐怖のためにわなわな震えているものがあったが、そういう人々も、いつしか
恍惚境
(
こうこつきょう
)
にはいっていた。
影男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
夢と幻とを合わせたような、
恍惚境
(
こうこつきょう
)
の只中に、彼女ははいっているのであった。そして彼女は、
異形
(
いぎょう
)
の人から説教を聞いているのであった。異人は日本の人ではない。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
……(沈黙。眼をつむったまま異様な
恍惚境
(
こうこつきょう
)
)ほら。聞えないのかい? 貴様には聞えないのかい?
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
青年の腕の下にある小山嬢の顔が、急に
蒼
(
あお
)
くなり、それからこんどは赤くなった。彼女のしっかり閉じられた
瞼
(
まぶた
)
の下に大きな眼玉がごろんと動くのが見えた。彼女は
恍惚境
(
こうこつきょう
)
に入っているらしい。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
恍
漢検1級
部首:⼼
9画
惚
漢検準1級
部首:⼼
11画
境
常用漢字
小5
部首:⼟
14画
“恍惚”で始まる語句
恍惚
恍惚感
恍惚郷