“忠平”の読み方と例文
読み方割合
ただひら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百方、運動の手を廻し、時の右大臣忠平ただひらにも、莫大な贈り物をしたりして、三年で赦免しゃめんになった。その礼に、上洛したのである。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、忠平ただひら左大臣を裸にし、愛人の紫陽花あじさいの君を盗み出して、幾日も、どこかに隠しておき、色も褪せるほどにして、また、大臣おとどねやへ返してやったことなどもある。凄い男というほかはない。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)