“ただひら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
忠平50.0%
忠衡50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百方、運動の手を廻し、時の右大臣忠平ただひらにも、莫大な贈り物をしたりして、三年で赦免しゃめんになった。その礼に、上洛したのである。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、忠平ただひら左大臣を裸にし、愛人の紫陽花あじさいの君を盗み出して、幾日も、どこかに隠しておき、色も褪せるほどにして、また、大臣おとどねやへ返してやったことなどもある。凄い男というほかはない。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
拙妻の妹が剣山の神官の子婦だから、この話は毎度耳にしおり、乳岩という岩ありて乳をしたたり出し、狐狼がそれで以て秀衡の幼児(後に泉三郎忠衡ただひら)を育てたそうだ。