心跳しんてう)” の例文
されど冥使早く至りて其冠をわれに授けつ。是れ不死不滅の冠なりき。思想の急流は我を漂し去りて、我心跳しんてうは常に倍せり。
酒店に歸り着きし後は、瞽女ごぜは影だに見えざりき。その叫びし聲の猶絶間なく耳に聞ゆるを、怪しとおもひてつく/″\聽けば、そは我心跳しんてうのかく聞做きゝなさるゝにぞありける。