心目しんもく)” の例文
けれども読者の心目しんもく眩惑げんわくするに足る妖麗ようれいな彼の叙述が、にぶい色をした卑しむべき原料から人工的に生れたのだと思うと、それを自分の精神状態に比較するのが急にいやになった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)