微明ほんのり)” の例文
桔梗色ききょういろに濃かった木曽御嶽の頭に、朝光が這うと微明ほんのりとして、半熱半冷、半紅半紫を混ぜてく、自分は思った、宇宙間、山を待ってはじめて啓示される秘色はこれであると、ああ
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)