御緩ごゆっくり)” の例文
代助には嫂のこう云う命令的の言葉が何時いつでも面白く感ぜられる。御緩ごゆっくりと見送ったまま、又腰を掛けて、再び例の画を眺め出した。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「まあ、宜しいじゃ御座いませんか……もっと御緩ごゆっくりなすったら奈何いかがで御座います……」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)