御精ごせい)” の例文
「爺や、御精ごせいが出るね。お前こちらの奥様おくさんのお宅に長らく御奉公してるの。」
「まあ、御精ごせいが出ますこと。——坊ちゃんはどうなさいました?」
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「では、その御褒美のおつもりなのでしょう。いッそありがたくいただいておきなされませ。そして、いちばい御精ごせいをこめて、いつかいちどいおさくを打って、お目にかけたらよいではありませんか」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「与八さん、たいそう早く御精ごせいが出ますね」
「やあ、皆さん、御精ごせいなことで」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)