御快癒ごかいゆ)” の例文
近年はとみに「——御快癒ごかいゆである」と、となえて、またぞろ、推して、執権の座に復させたものであった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「申すまでもなく、このお城内にて、何の御不自由、御不満足もござらぬはずでござりますが、出来ませば、温泉、海辺にてなり御養生ごようじょうなされましたなら、日ならず御快癒ごかいゆに相違ござりますまいが——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)