御崎みさき)” の例文
故に、それを日本の西の突端、外国に渡る境の地、是非とも船がかりをしなければならぬ御崎みさきの名にしたのにも、埋もれたる意味があるのではないか。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
待て待て、さきはま鍛冶屋かじやばんばじゃの、海鬼ふなゆうれいじゃの、七人御崎みさきじゃの、それから皆がよく云う、弘法大師こうぼうだいし石芋いしいもじゃの云う物は、皆仮作つくりごとじゃが、真箇ほんとの神様は在るぞ
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
かねみさきを過ぎても「千早ちはや振る金の御崎みさきを過ぐれどもわれは忘れずしがのすめ神」
源氏物語:22 玉鬘 (新字新仮名) / 紫式部(著)