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御先
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おさき
ふりがな文庫
“
御先
(
おさき
)” の例文
そこで給仕に、今湯に這入りかけているからね、少し時間が取れるかも知れないから、田中さんに、どうか
御先
(
おさき
)
へと云ってくれと頼んだ。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
えい! 何という
仰
(
おお
)
せだ。この忠直が
御先
(
おさき
)
を所望してあったを、お許されもせいで、左様な
無体
(
むたい
)
を仰せらるる。所詮は、忠直に死ね! というお祖父様の謎じゃ。
忠直卿行状記
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
そこで手拭をぶら
下
(
さ
)
げて、
御先
(
おさき
)
へと挨拶をして、風呂場へ出て行つた。風呂場は廊下の突き当りで便所の隣りにあつた。
薄暗
(
うすぐら
)
くつて、大分不潔の様である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
女はやがて風呂敷包を元の通りに結んだと見える。
蚊帳
(
かや
)
の向ふで「
御先
(
おさき
)
へ」と云ふ声がした。三四郎はたゞ「はあ」と答へた儘で、敷居に尻を乗せて、団扇を使つてゐた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
“御先”で始まる語句
御先祖
御先途
御先乗
御先手
御先代
御先払
御先手組
御先生
御先達
御先荷