“後帰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あとがえ50.0%
あともど50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがものの二十間とも歩かないうちに以前の感情はどこかへ消えてしまって、打って変った一種の温味あたたかみを帯びた心持で後帰あとがえりをしたのはなぜだか分らない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と、急に四方が暗くなってしまった。彼はここは玄関の方へ往く処ではないと思って、後帰あともどりをしようとすると、そこには冷たい壁があって帰れなかった。讓はびっくりして足を止めた。
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)