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彼方
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あッち
ふりがな文庫
“
彼方
(
あッち
)” の例文
留めれば留めるほど、
尚
(
な
)
お
喚
(
わめ
)
く。散々喚かして置いて、もう好い時分と成ッてから、お政が「
彼方
(
あッち
)
へ」と
顋
(
あご
)
でしゃくる。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
茫然として母が袖を顔に
当
(
あて
)
て泣くのを視ていたが、ふと何だか胸が一杯になって泣こうとしたら、「まあ、
彼方
(
あッち
)
へお出でなさい」、と誰だか袖を引張るから、見ると
従弟
(
いとこ
)
だ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
と
阿母
(
かあ
)
さんの奥様は想出したように私の方を向いて、「荷物がまだ其儘でしたっけね。今案内させますから、
彼方
(
あッち
)
へ行って荷物の始末でもなさい。雪江、お前
一寸
(
ちょっと
)
案内してお上げ。」
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“彼方”の意味
《名詞》
いずれも離れた場所の意
かなた
あちら
あっち
あなた
(出典:Wiktionary)
“彼方”の解説
『彼方』(かなた、Là-Bas)は、フランスの作家、J・K・ユイスマンスによる長編小説。
日本語版は田辺貞之助訳によるもの(創元推理文庫、改版2002年)が刊行されている。
(出典:Wikipedia)
彼
常用漢字
中学
部首:⼻
8画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“彼方”で始まる語句
彼方此方
彼方是方
彼方側
彼方向
彼方岸
彼方様
彼方詰
彼方此處