彫刀のみ)” の例文
「やれやれ、此奴こいつもまた結構な仏様だ。どうだい、この膳立ての念入りさ加減は」とファウスト博士の魔法のような彫刀のみの跡に、思わず惑乱気味な嘆息を洩らすのだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)