ひょう)” の例文
ひょうだな、きさまは。こらっ、いつのまにきさまはそんな生意気口を覚えたか。その口にはまだ、おふくろの乳の香が消えておらんじゃないか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
川柳に「三たび口説くどいて聴かれず身退く振られ客」とあるごとし、『爾雅』に虎の浅毛なるを山貓さんみょう、白いのをかん、黒きをいく、虎に似て五指のをちゅ、虎に似て真でないをひょう
ひょう!」
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
銭糧せんりょう部の主宰には、柴進さいしん、李応。——五虎ノ大将、騎兵八ひょう隊の将、歩兵、斥候せっこう、輸送、情報、水軍など、すべての役割に、その人と特技とを配して
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
李家りけの伯父。無理をしなさんな。セイセイ息をっているじゃないか。その先の文句はひょうからいってやろう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)