彩雲あやぐも)” の例文
これをの「若菜集」の『眼にながむれば彩雲あやぐものまきてはひらく繪卷物』に比べ來れば、その著るしき趣の相違に驚かれる。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
赤と黄と、緑青ろくしょうが、白を溶いた絵の具皿のなかで、流れあって、にじのように見えたり、彩雲あやぐものように混じたりするのを
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
と、間もなく彩雲あやぐものおりてきたように若い女の渦巻が起ってそれが二人の方に来た。その若い女の渦巻の中に背の低いずんぐりした中年の婦人がいた。
賈后と小吏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
細くかゝれる彩雲あやぐもはゆかりの色の濃紫
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
むらさきふか彩雲あやぐも
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
目にながむれば彩雲あやぐも
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
目にながむれば彩雲あやぐも
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
日行き風吹き彩雲あやぐも
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)