引節ひきふし)” の例文
翁が能静氏の門下で修業中、名曲「とおる」の中入なかいり後、老人の汐汲しおくみの一段で「東からげの潮衣——オ」という引節ひきふしの中で汐を汲み上げる呼吸がどうしても出来なかった。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)