引掃ひきはら)” の例文
嫁婿の遣取やりとりも二度や三度でなかつたと言ふ。盛岡の城下を引掃ひきはらふ時も、両家で相談した上で、多少の所有地もちちのあつたのを幸ひ、此村に土着する事に決めたのださうな。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)