引両ひきりょう)” の例文
怪しい火と見たのは、その人の手に持っていた提灯ちょうちんでありました。その提灯とても、ふた引両ひきりょうの紋をつけた世間並みの弓張提灯で、後ろには「加」という字が一字記してあるだけです。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)