弄舌ろうぜつ)” の例文
沢庵の饒舌にょうぜつは、彼を怒らすばかりだった。太刀のつかにかかっているこぶしは、憤りにガタガタふるえていた。お通は身をもって沢庵をかばいながら、沢庵の弄舌ろうぜつを泣き声出してたしなめた。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)