“建込(たちこ)” の例文
建込(たちこ)んだ家の屋根には一昨日(おととい)の雪がそのまま残っているので路地へさし込む寒月の光は眩(まぶ)しいほどに明るく思われたのである。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
すぐに窓の雨戸を明けかけたが、建込(たちこ)んだ路地(ろじ)の家の屋根一面降積(ふりつも)った雪の上に日影と青空とがきらきら照輝くので暫(しばら)く目をつぶって立ちすくむと、下の方から女の声で
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)