延袤えんぼう)” の例文
形円にして複重す。山際をすぎて洋に出れば三里ありといふ。真の入り海なり。すべてこれ仮山水のごとし。延袤えんぼう二里許あり。土人小舟にて竜鬚菜りゆうしゆさいをとるもの多し。又海船の来り泊するあり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
園ニうえテ之ヲ験スベキナリ又賞玩ノ草木ニ至テハ随在之ヲ自生スルモノニ非ズ故ヲ以テ之ヲ園ニ培養セザルヲ得ズ又山地沼沢等ノ草木ヲ栽蒔さいじシテ他日ノ考ニ備フルハ大ニ便ヲ得ル有ルナリ故ニ植物学ヲ修スルノ輩ハ其延袤えんぼうノ大小ヲ問ハズ当ニ一ノ植物園ヲ設置スルヲ以テ切要トスベシ既ニ園ヲ