廃立はいりゅう)” の例文
御心みこころと御心との、間にあるうえに、今度の皇位の廃立はいりゅうにあたっては、いよいよ、そのむずかしさを、当然に、加えていよう。
無下むげのことである。一宗を樹つる時に彼は廃立はいりゅうのむねを知って居るだろうと思われるがよい。然るに法華をもって観経往生の行に入れられることは、宗義の廃立を忘るるに似ている。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)